効率の良い練習をしていくために

私が以前読んだ本について、
これまでの記事で、心的イメージと限界的練習についてお話していきました。

何かを熟練させるためには、質の高い心的イメージが不可欠 - とあるエンジニアの ZERO to ONE

当書の肝、限界的練習とはその1 - とあるエンジニアの ZERO to ONE

当書の肝、限界的練習とはその2 - とあるエンジニアの ZERO to ONE

 

今回はその上で、効率的な練習をしていくには何をしていけば良いのかということを書かせて頂ければと。
そして、以下のことが必要だと私は思っています。

・目標設定をする
・自分でその分野のことについて調べたり、取り組んでみて最低限の知識を得て、どう進めていくかの方針を立てる
・良い先生を見つける
・先人が結果を出している確立された方法論に沿って練習を行う
・フィードバックと改善を繰り返す

1つずつ詳しく書いていきます。

・目標設定をする
まず何かの上達を目指すにあたって、目標設定は物凄く重要だと思っています。
目標無しに漠然と取り組んでしまうと、右往左往してしまいます。

例えば、大学受験の場合だと、
国立を目指すのか私立を目指すのかで、科目数や試験傾向が異なってくるので、すべき勉強も変わってきます。

更に言うと、目標は具体的であればある程、その目標に向けて1本道を目指して進んでいけるので、更に効率が良くなっていきます。

私立大学Aと私立大学Bとでは、よく出題される問題の分野とかも変わってくることと思いますし、漠然と「私立大学合格」を目指すより、
「私立大学A合格」を目指す方が、どういうふうに勉強すれば良いかの道筋が明確になってきます。

・自分でその分野のことについて調べたり、取り組んでみて最低限の知識を得て、どう進めていくかの方針を立てる
最初のスタートダッシュはとても重要です。ここで努力の方向を間違えてしまうと、その努力が水の泡になってしまう可能性があります。
それを防ぐためにも、最初にその分野のことについて色々調べて、大まかな方針をまず立てることが大事かと思います。

私は大学受験の時、ドラゴン桜和田秀樹さんの受験攻略本を参考に、勉強の方針を立てていました。

ドラゴン桜 全21巻完結セット (モーニングKC)
新・受験勉強入門合格ガイダンス
新・受験勉強入門勉強法マニュアル

これらを読んで、
何週も復習することの重要性や、科目毎の攻略法(例えば英語のリーティングであればまずは精読をやる等)、どの参考書が良いか、
等勉強や受験に必要なことを知りました。

どんなジャンルでも、まず下調べをしたり、自分で少しやってみたりして、方針を立てていくことは大事だなと。

・良い先生を見つける
限界的練習では先生の重要さを強調しており、
特にプロ並のレベルを目指すなら先生の存在は必須ということを前回の記事で書きました。
今はインターネットが普及してきたので、昔よりは大分先生を探しやすい時代になったと言えるでしょう。
限界的練習を本格的に実践していくなら、集団指導みたいなところで教わるより、個別指導のところで習った方が効果は高いですし、そのことも本に書いてあります。
しかし、個別で習うとどうしても料金が高くなったりしてしまうので、途中までは集団で習って、ある程度のレベルに達したら個別で習うというのも良いかもしれません。

それでは、どういう先生に習えば実力をスムーズに上げていけるのでしょうか?
次回の記事で書いていければと思います。


そして、本当にお金が無くてそもそも先生にお願いするお金すらなかったり、どれだけ探しても良い先生が見つからない、ということがあるかもしれません。そういう時は独学で進めていかなければなりません。
その時、どうやって進めていけば良いかというのは、次々回の記事で書いていきます。

・先人が結果を出している確立された方法論に沿って練習を行う
これは信頼出来る先生がいる場合、その先生の指示に従って練習していくのが一番簡単でかつ効率が良いと思われます。
その練習法は、その先生が他の生徒にも教えて成果があった方法だったり、その先生自身が実践してきたもので、効果にも信頼性があると思われます。
先生不在でどうしても自分でここの部分をやらなければいけない時の対策は次々回の記事で。

・フィードバックと改善を繰り返す
こちらに関しては前回の記事でも、前々回の記事でも書きましたが、
分析&反省と改善は何かの上達を目指すなら必須です。そしてその分析も具体的で無ければなりません。

例えば、テニスでサーブが上手く入らない人がいたとして、ここの分析を、
「サーブが上手く入らない。たくさん打って練習する。」
という分析にとどめてしまうとあまりに漠然としていて不十分です。

「サーブが上手く入らず、ネットが多い。なぜ、ネットが多いのかというと、トスを前の方にしてしまって、打点の方を前の方にし過ぎているからだ。まずは、トスの練習を徹底して、前の方にいかないようなトスの仕方を練習していく。」
こちらの方が自分が出来ていない箇所の原因分析が具体的なので、改善のための練習法も具体的です。

先生がいる場合、囲碁日本No1の井山さんもやっていてもらったように、
その分析と改善方法の提案を先生に手伝ってもらうのが良いです。
特に初心者のうちは、しっかりした分析も出来ず、改善方法の案出しを自分では出来ない可能性も大なので。


・・・以上が、本の内容も踏まえて私なりに考えた、効率的な練習をするために心がけけなければいけないことです。
先程も書きましたが、
次回の記事では、良い先生の特徴について書いていきます。