優れた先生の特徴

前回の記事で、良い先生から習うことが成長の速度をはやめるという話をしました。
皆さんは人生の恩師みたいな人はいらっしゃるでしょうか?

『高校のあの先生の授業大好きだったな・・・今でもされた話覚えてる』
『あの先生に習ったからこそ、この教科は得意科目に出来た』


そんなことを思える先生が何人かいらっしゃったのではないでしょうか。
私もこの先生は本当に凄かった!と思える先生が2人います。大学受験の時に習っていた先生です。どちらの先生もZ会の先生で、それぞれ数学と物理の先生だったのですが、その先生に習ったおかげでその2科目は得意科目でした。

人によって、この先生良かった!と思う条件は異なると思うのですが、今回の記事では自分が思う良い先生の特徴について書いていければと思います。


ざっくりと、こんな感じでかなと思っています。

・分かりやすさ
・教えてくれる内容に目新しさがある
・生徒を惹き込む面白さがある
・生徒との相性が良い
・面倒見が良い、親身か
・生徒の心的イメージを把握して、それをどう改良すれば良いかというところまで踏み込んで教えられるか

1つずつ詳しく書いていきます。

・分かりやすさ
参考書とか教科書で見ると難しい内容を、噛み砕いて分かりやすく教えて下さると格段に理解しやすくなります。
教科書的な説明をただ板書してそのまま説明するだけだと、授業の意味ってあまり無いと思います。私も今後そんな機会があるならば自分なりの言葉や解釈で分かりやすく説明出来るよう心がけていきたいです。

 

・教えてくれる内容に目新しさがある
参考書や教科書に載っていないような役立つ方法論を教えてもらえると、劇的に力がつくことがあります。Z会の先生の授業が本当にそういう感じでした。物理の先生は参考書とかにはあまりない微積を用いた解法を教えて下さり、それまで大の苦手だった物理が一気に得意科目になりました。数学も参考書とかで学ぶと分かり辛い解き方を、その先生が少しアレンジした分かりやすい解き方で教えて下さり、よく分からないまま公式を当てはめるみたいな解き方から脱出し、こちらも得意科目になりました。

 

・生徒を引き込む面白さがある
面白い人の授業ってついつい話に入り込んでしまって、集中しちゃいますよね。その結果、内容もより頭に入ってしまいます。Z会の先生は、その教えている科目が本当に好きなんだなという位熱血的な方だったんですけど、そんな熱血な授業には凄い引き込まれるものがありました。

 

・生徒との相性が良い
例えどんなに人気のある先生でも、ある生徒には合わなかった・・・ということは十分あると思います。その逆も然りです。
例えば、私の場合駿台に通っていたのですが、個人的にそこまでしっくりきませんでした。もちろん優秀な先生揃いだったと思うのですが、授業の感じは比較的オーソドックスで、Z会の熱狂的で濃い先生の授業が好きだった私にとってはちょっと物足りなさを感じてしまいました。
でも、間違いなく駿台の授業が良かったと言う人はたくさんいるでしょうし、授業のおかげで合格出来た人もたくさんいるはずです。
自分にあった先生を見つけることが大事なのかなと思います。

 

・面倒見が良い、親身か
これはその先生の性格だとかスタンスによるところも大きいと思うのですが、何か分からないことや聞きたいことがあって質問したいという時に、先生が面倒見が良い方だと丁寧に教えてくれるので大変助かります。
大学の後輩にFXの勉強をしたい子がいて、私の友人にFXガチ勢がいたので、その友人を紹介して、その友人が後輩に教えている様子を見たのですが、本当に親身だしアドバイスが具体的で感心しかしませんでした。ここまでしっかりアドバイスをもらえれば、かなり上達も早くなるだろうなと。

・生徒の心的イメージを把握して、それをどう改良すれば良いかというところまで踏み込んで教えられるか
そして、ここの部分が当書を読んだ上で一番大事なことと思います。
何かを上達させるには、いかに心的イメージの質を高められるかが重要です。そして、この記事でも関連することを書いたんですが、上手い人の心的イメージをコピーしていくのがかなり上達の近道になることと思います。

そして、その上でどういう先生が優れているのかというと、それは生徒の心的イメージの状態を理解して、自分の心的イメージを伝授出来る先生だと。

例えば数学を生徒に教える時、
『この問題はこの公式を使って解くんだよ』というだけ教え方は、どういう行動をすれば良いかの指導に過ぎず、その行動に至るまでの思考プロセス、すなわち心的イメージの部分の指導は行えていません。
『この問題を見た時に、この部分からこういうふうに考えることが出来るから・・・』みたいな感じで思考プロセスも含めた指導をして、初めて心的イメージを伝授したことになります。

ピッチャーマシーンから出てきた球をバッティング練習してる人に指導する先生がいたとして、
『こうスイングすれば良いんだよ』と教えるだけでは不十分で、

『あの球はこれ位の速さで、この軌道で来ているから、ボールがあの位置にきた辺りでスイングを始めてこの位置で当てられるようにすれば良いんだよ』という指導であれば思考プロセス、心的イメージを含めた指導と言えるでしょう。
ちなみに、先程話したFXの友人はこういうところまで後輩にアドバイスしていました。


・・・以上が私の考える優れた先生の条件です。
独学で進めるとどうしても回り道になってしまうこともあるので、こんな先生に出会えて指導を受けられれば、それは本当に幸運なことで、かなりのスピードで上達出来ることと思います。
もし今後何かの指導を受けたい方がいて、先生を選んだりする機会があった際には、この記事が少しでも参考になれば幸いです。